「夜を生き延びろ」はキング絶賛とのこと
夜を生き延びろは、2023/3/17集英社文庫から出版されたライリー・セイガーの作品。作者のライリー・セイガー氏は初見だが書籍の帯に「スティーブン・キング絶賛!!戦慄のノンストップ・エンターテインメント・ホラー!」との記載に乗せられて読んでみた。ストーリーは、下記の通り。
親友を殺した連続殺人犯かもしれない男とふたりきりで深夜のドライブ。シートベルト必須! アクセル全開でハイウェイを駆け抜ける極上のノンストップサスペンス!!
1991年、冬の深夜零時、人けのないダイナーの駐車場から発進する一台の車。助手席には、映画オタクの女子大学生チャーリーが座っている。ハンドルを握るのは正体不明の男。ふたりは知り合ってまもない。だが、チャーリーはすでに確信している。この男、二か月前に親友のマディを殺した連続殺人犯にちがいない、と──。アクセル全開で驚愕のラストへと突き進む、極上のノンストップ・サスペンス。
帯には「戦慄のノンストップ・エンターテインメント・ホラー」で紹介文には「極上のノンストップ・サスペンス」と記載されているが読後の感想としては後者よりの印象。
登場人物が少ないので「これ誰だったっけ」と表紙裏の登場人物一覧を読み返すことが全くなく読めるのが良し。
主人公の映画オタクの女の子が時々架空の映画の映像世界に意識が飛んでしまったり、映画ファンの心を擽るような往年の映画のシーンや名台詞が差し込まれ読んでいて面白かった。
深夜ドライブの同乗者が連続殺人犯かもしれないと進んでいく前半はドキドキ感があり、後半の大どんでん返しからの逃亡劇までキングの作品やヒッチコックの映画のように小気味よく最後まで飽きずに読めた。
昔の映画の「ヒッチャー」や「激突」のハラハラ感やちょっと切れた連続殺人犯の映画で1時間半くらいでドキドキしながらさっくり終わるサスペンス好きの映画ファン好みの作品だった。
作者のライリー・セイガー氏は本作品の前に「すべてのドアを鎖せ」が翻訳出版されている。
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