『実践マーケティング思考』は少し前に出版されたビジネス書ですが、いまでも現場で使えるマーケティングの基礎スキルが詰まっています。中古本なら220円で手に入ることもあり、コスパ抜群。「マーケティングを学びたいけど、分厚い専門書は難しい…」そんな20代・30代の社会人にこそ役立つ1冊です。本記事では本書の要点をまとめ、実際にどう活かせるのかをレビューします。
この記事の目次
本の基本情報
- 書籍名:『実践マーケティング思考』
- 著者:佐藤義典
- 出版:2009年 日本能率協会マネジメントセンター
- 中古価格:ブックオフで220円程度で入手可能
本の要点まとめ
1. 論理思考とイメージ発想
前回紹介させていただいた『実践マーケティング戦略』(名前は似てますけど同じ著者の別の本です。)ではフレームワークを使って段階的に戦略を考えました。これが論理思考だとすると、それにイメージ発想を加えてマーケティングをより具体的なアプローチによる戦略へとステップアップさせます。
2. モレ・ダブりなく分ける重要性
論理スキルとして「要素分解」といって「モレ・ダブりなく」全体を分けるという考え方を使います。これはマーケティングでセグメンテーションという顧客を分類しターゲットを絞るやり方によく似ています。
3. 顧客視点のイメージスキル
イメージスキルでは顧客やその利用場面を具体的な行動をイメージしながら分析します。幅広いイメージからアイデアを広げていき、その中から横断的にアイデアを組み合わせていくことでマーケティングを具現化していきます。
4. イメージスキルは「物語(ストーリー)」でつなぐ
断片的な施策ではなく、顧客の認知→理解→選好→購入→リピートまで流れる物語として設計。社内説明や実行管理にも応用しやすい思考法です。
読んでみた感想・実用性
専門用語が多くなりがちな領域を、現場目線に落とし込んでいるのが好印象。特に論理思考とイメージ発想を組み合わせる考え方は、SNSやデジタル全盛の今でもそのまま通用します。一方、SNS広告運用や最新ツールの具体論はあまり扱っていないため、実務では最新情報で補完すると盤石。マーケティング戦略とイメージ戦略を短時間で身につけたい人に最適でした。
こんな人におすすめ
- 顧客視点のマーケティング戦略を学びたい20代・30代の社会人・学生
- 小さな事業/副業で「売れる仕組み」を作りたい人
- 用語は知っているが、実務への落とし込みが苦手な人
- 中古本でコスパよく学び直したい人
まとめ
『実践マーケティング思考』は、220円クラスでも出会える基礎の良書。最新トレンドは別途キャッチアップが必要ですが、セグメンテーション・戦略ストーリーなど不変の型を身につけるには十分です。まずはこの1冊で土台を固め、応用としてデジタル施策の知見を積み上げていくのが王道だと感じました。


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