「自分をブランド化する」ことが、キャリアやビジネスの成功に直結する――そう提言するのがピーター・モントヤの『パーソナルブランディング 最強のビジネスツール「自分ブランド」を作り出す』です。
出版は2000年代初頭とやや古めですが、SNS時代に入った今だからこそ「個人がどうブランドを作るか」の考え方が重要になっています。中古本なら220円で入手でき、まさにコスパ最強の学びが得られる1冊です。
本記事では要点と実用性をまとめ、20代30代のビジネスパーソンに向けてレビューします。
この記事の目次
本の基本情報
- 書籍タイトル:『パーソナルブランディング 最強のビジネスツール「自分ブランド」を作り出す』
- 著者:ピーター・モントヤ
- 出版:2005年 東洋経済新報社(日本語版)
- ジャンル:自己啓発、マーケティング、キャリア戦略
- ページ数:約280ページ
- 中古価格:ブックオフで220円程度で入手可能
本の要点まとめ
1. パーソナルブランドとは?
ターゲットにするマーケットに対する個人の影響力のことです。現在のSNS上でのフォローワーなどの支持者に対する影響力といえます。現在のと注釈を入れたのは、この本は20年前の本ですのでWEBサイトや支持者を集めるネットワークについての記述はありますが、SNSについての記述はありません。
2. 認知度が能力より上
自分をブランディングし影響力を行使するには、マーケティングや販売よりも認知度を高めることが重要。自分の能力が他人より劣っていたとしても認知度を高めることが最優先事項である。
3. パーソナルブランディング4つの要素
モントヤは「パーソナリティ」「バックグラウンド」「興味」「ライフスタイル」の4つを挙げる。これらの個人的な要素を取り入れることで「選ばれる個人ブランド」となる。
4. ブランド構築のプロセス
自分の強みを棚卸しパーソナルブランドを決定する → ターゲットとするマーケットを特定する → ポジショニングやブランディングをデザインする → ブランディングを展開する → ブランドを維持し防御する
5. パーソナルブランディングはキャリア資産
会社や肩書きに依存せず、「個人」としての信用・知名度を築くことが、時代が変わっても生き残る鍵になる。
読んでみた感想・実用性
20年前の本ですが、「会社に依存しないキャリア戦略」という視点は今でも新鮮です。むしろ副業やフリーランスが当たり前の時代になり、内容の価値は増していると感じます。
一方で、例示される手法が「名刺」や「DM」など印刷物を中心でありアナログ寄りなのは古さを感じます。ただし、考え方をSNSに応用すれば非常に実用的です。YoutubeやInstagramでの発信も、「一貫した約束(ブランドメッセージ)」を守ることが重要であると気づかされました。
こんな人におすすめ
- 自分の強みを整理してキャリアを伸ばしたい人
- フリーランスや副業で活動を広げたい人
- SNSでの発信をもっと戦略的に行いたい人
- 「自分ブランドって何?」を体系的に学びたい人
まとめ
『パーソナルブランディング』は、今なお通用する「個人ブランド戦略の古典」といえる1冊です。中古本で220円程度にもかかわらず、キャリアやビジネスに直結するヒントが得られます。
ビジネススキルの積み上げだけでなく、「自分をどう見せるか」という視点を学びたい方には特におすすめです。


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