「データマイニング」という言葉は聞いたことがあっても、その仕組みを理解している人は多くないかもしれません。
本書では、難解なイメージのあるデータマイニングを、数学知識ゼロでも理解できるようにわかりやすく解説しています。中古本なら220円で手に入り、コスパ抜群。本記事では、要点と実際にどう活かせるかをレビューします。
この記事の目次
本の基本情報
- 書籍名:『数式を使わないデータマイニング入門 隠れた法則を発見する』
- 著者:岡嶋裕史
- 出版:2006年 光文社社
- 中古価格:ブックオフで220円程度で入手可能
本の要点まとめ
1. データマイニングとは何か?
前回紹介したマーケティングリサーチは、調査のためにデータを収集するところから始まります。一方、データマイニングは既に存在するデータの中から必要な情報を抽出し、そこに隠れたパターンや法則を見つけ出す分析手法です。
2. 情報のコスト
インターネットとITの普及により、情報を入手するコストは大きく下がりました。マーケティングリサーチでは新たにコストをかけ調査を行う必要がありますが、既存のデータを活用するデータマイニングでは比較的低コストで有用な情報を得ることができます。
3. データマイニングの手法
既存のデータから有益な情報を見つけ出すには、データの選別や不要情報の除去、関連データの探索など多くの工程が必要になります。これらを人の手で行うのは難しく、コンピュータによる分析が重要になります。
4. 情報の価値と危険性
データマイニングの活用は企業や行政で広がり、利便性は高まっています。しかし、扱うデータの中には個人情報も含まれるため、情報漏洩などのリスクも常に存在します。
読んでみた感想・実用性
教科書のような堅い解説ではなく、数式による明確な答えが示されるタイプの本ではありません。「ガンダムのモビルスーツを分類する」といったユニークな例題を通して、データマイニングの考え方をゆるく理解できる内容です。後半ではデータ漏洩など、情報技術と監視社会の問題についても触れられており、IT社会の課題を考えるきっかけにもなりました。
こんな人におすすめ
- データマイニングの初学者
- 企業のIT・情報部門に携わる人
- AIやデータ分析に興味がある人
まとめ
加速度的に発展しているAIの機械学習技術は、データマイニングと非常に相性が良い分野です。AIは「学習・判断」に強みを持ち、データマイニングは「情報探索」に強みがあります。本書は、AIやデータ分析を理解するための基礎知識としても参考になる一冊だと思います。


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